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消したくない「ポツンと一軒家」の灯

         「日本で一番最後に電灯のついた村」にまつわる話(6)           ☆消したくない「ポツンと一軒家」の灯 『ポツンと一軒家』というテレビ番組がある。かなりの人気のようだが、私も偶然見てから病みつきになり、チャンネルを回すようになった(物忘れが激しくなって見るのを忘れることがしばしばあるが)。 一年くらい前になるだろうか、ある晩、それを見ようと思ってチャンネルを合わせた。そした...

一番最後に電灯がついた「村」は?

         「日本で一番最後に電灯のついた村」にまつわる話(5)             ☆一番最後に電灯がついた「村」は? 1952(昭27)年に制定された『農山漁村電気導入促進法』(注1)によって未点灯地域への国や県の助成がなされるようになり、さらに農林漁業金融公庫の融資なども行われるようになった。それを利活用して未点灯地域の存在する農協や漁協、森林組合などが事業主体(岩手県では農協がその7割を...

戦後も残った照明の地域格差

          「日本で一番最後に電灯のついた村」にまつわる話(4)              ☆戦後も残った照明の地域格差 これまで取り上げてきた葛巻町毛頭沢(けとのさわ)集落だが、葛巻町出身のNK君に聞いたら、ここは町の北西部の山中にある既存の集落とその奥に入植した開拓地とからなり、その地域の子どもたちはみんな冬部小学校毛頭沢分校に通い、中学校になると家から歩いて冬部中学校に通っていた(冬季間...

小学校に入学できなかった集落

           「日本で一番最後に電灯のついた村」にまつわる話(3)             ☆小学校に入学できなかった集落 昭和、それも戦後になっても、人里離れた山奥に入植させられた開拓農家はもちろん、何百年もの歴史のある既存の集落にすら電気の恩恵を受けられない地域もあったと、これまで岩手県葛巻町毛頭沢(けとのさわ)集落を例にして述べてきたが、それどころではなかった、この集落の子どもたちは戦後...

「方言」詩と地方差別

           「日本で一番最後に電灯のついた村」にまつわる話(2)                ☆「方言」詩と地方差別 前回紹介した二葉君の詩、これを見つけてくれたST君から次のような質問があった。 「いい詩だけど、当時の教育は詩や作文のなかでいわゆる方言を使うことを許したのか」。 もっともな質問である。いわゆる方言は汚いもの、間違っているものとして作文などではもちろん普通の会話のさいも学...

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プロフィール

酒井惇一

Author:酒井惇一
元・東北大学農学部教授
元・東京農業大学生物産業学部教授
現・東北大学名誉教授

 本稿は、昭和初期から現在までの4分の3世紀にわたる東北の農業・農村の変化の過程を、私が農家の子どもとして体験し、考えたこと、また農業経営研究者となってからの調査研究で見、聞き、感じたことを中心に、記録したものである。

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